シェフが今年限りのこの御店を閉じるということで、最後の機会になるかもしれないので”最後の豚さん”として心していただく。ワインのラインナップも、人数と価格の割に豪華だった。ブルゴーニュが少ないのは豚はアルザスなどのものがおおいので、そちらにどうしても寄りがちだとのこと。癖もあるので繊細すぎるものではだめだし、シャルドネの入り込む余地が少ないんだとか。
Egly Ouriet Grand Cru Tradition Brut
[2008]Marc Kreydenweiss Wiebelsberg Riesling Grand Cru.
[2006]J.CACHEUX et Fils Vosne Romanee Les Ormes
Egly Ouriet Grand Cru Blanc de Noirs Vieilles Vignes
マルク・クライデンヴァイス http://www.kreydenweiss.com/
シャルドネは伝統的なフランス料理には合うけど、素材重視の料理には合わないことが多いという話も面白い。お酒としては多様だが、食卓に登ると非常に狭いということらしい。シャルドネをグイグイ飲める料理は今のはやりではないというのは残念ながら同意せざるをえないなぁとおもう。
トラディションを飲んでいたらどんどんでてきた。
挨拶代わりのパテ。
ぐうの音も出ない。大きくうまい。
以前よりも食べやすくなった、ブータンノワール
クミン?が効いて美味しいし、前に比べて持たれない
圧倒的なローストポーク
ヒトサラ、フタサラ・・・・
やっぱり目分量がおかしいこの御店は最高だ。当然おいしい。肉も脂も飽きずにいただけた。
なんともなまめかしい
照りが食欲をそそる。
つけあわせの白菜もうまい。
そして最後はチャーシュー麺。
ランチをやっていた時に提供していたもの。小どんぶりだったがおいしい。女性向きにはさらに小さな器。スープがとても美味しかった。ラーメンにしてラーメンにあらず。でも今日のテーマは”豚”、一点の曇もない。
量は多く、シェフのこだわりもあって料理が出てくるのは遅い。だが出てきた料理は意外とか圧倒とかが必ず伴っていて、どれを食べても美味しかった。うれ苦しい、という感覚はこの御店ぐらいでしか味わえず、頂いたものがあれこれと思い出される。伝統的なスタイルで大雑把に見えるが支える繊細さや心配りのバランスがすごく印象に残る。
こういうお店はいつも行きたいわけじゃない。でも思い出したら行けるところにあって欲しい。
シェフのブログ:http://blog.goo.ne.jp/bistrotnoble
ブルゴーニュ魂:http://www2.odn.ne.jp/~cdj80950/semi/20131013.html