国立新美術館 オルセー美術館展

早めに家を出て六本木駅をおりてから、新国立美術館へ。晴れた日のこの建物は美しい。目的は、オルセー美術館展。美術館展と鳴っている場合、内容はかなりぶれる。めぼしいものが少なく気合を疑われるものだったり、展示の順番のせいで激混みだったり。

ところが今回のオルセー美術館展はポスト印象派好きにはたまらない構成になっていた。前半はドガ・モネ・シスレー・スーラなどで一杯。わかりやすく大きな先品も多くエポックメーキングなものもちらほら。人の流れも滞りがち。

ところが、セザンヌ以降後半がいい作品目白押し。セザンヌ、ドニ、ゴーギャン、ゴッホ(前期)、ボナール、ルドン、モローの代表的な作品がこれでもかとでてくる。別枠でアンリ・ルソーがあった。戦争と蛇使いの女。どちらも、強烈でなんだかなぁの違和感を残す。破壊的な作品が多く大変面白かった。

それにしてもゴッホの絵はなんか痛くて泣けてくる。前は晩年の”円が回りだした”やつだけだったが、星降る夜でもなんだかうぇーん(TへT)な気分になる。

今回面白かったのは、ピエール・ボナールの白猫、それにオデュロン・ルドンのカラー作品初期の目を閉じて。後、ゴーギャンの絵の背景もよかったし、セザンヌのセント・ヴィクトワール山はたぶん春から初夏だろうか、それとも秋か。

いずれにしても非常に良い展覧会で嬉しかった。


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