六本木・乃木坂 MAXIVIN マリアージュを考える

とある嵐の夜、誕生日祝いの晩御飯ということで訪れる。自分で予約したので、誕生日ですとかそういうことは伝えなかった。(伝えて何か出てきても食べられなかったと、後で思う)

念願のお店に初めて伺う。今年の美味しいご飯をいただく際のテーマは”ワインとサービス”。今はロブションの宮崎氏が第一人者として名を馳せておりそちらが有名だが、今訪れて感動してしまうのはわかっているのでそっちはさけて、少し変わったところをチョイス。

佐藤陽一ソムリエはNHKプロフェッショナル--仕事の流儀で2007年に放映された時、世界ソムリエコンクールに出場した時の様子が映し出されていた。そのとき惜しくも5位で決勝出場ならずだったがその勉強を続ける様子や駆け引きなどの解説などに非常に引き込まれた覚えがある。天才肌というわけではなく、努力をうまく積み重ねられる印象が強く残っていた。そして、最近読んだ本が”ソムリエの流儀”という本で、時間がたってから書かれているせいだろうかこちらのほうがよりわかりやすく、整理された記述がある

サービスは、余裕のマイペース。行けばわかるとしかいいようがない。杓子定規が大好きな人には少し受けないかもしれないが余裕と個性のあるこのサービスは楽しい。しかも嵐の土曜日夜だったので、ほぼプライベートレストラン状態。色々話を聞くこともできたし本にもサインを頂く。細かいところにいろいろと遊び心も溢れており楽しい。

ワインが美味しいとかソムリエすごいだけのお店じゃない。料理人も相応に求められるものがあるようで出し惜しむことなく、手のこんだものを提供してくれる。余裕のあるサービスに圧倒的な知識と経験から、いろいろ刺激を受ける。尋ねると色々答えてくれてうれしい。ごはんとワインを楽しむことへの理想のうちの一つがここにはあった。


まずは、自家製オリーブなどといっしょにシャンパーニュはドラピエだったかな

次がClos Canarelli Corse Figari Blanc, Corsica, France
まじめにワインを追求する作り手ということで、この御店のオススメワイン。
お皿は、”ホブレス産若鶏とモリーユ茸のガランティーヌ、春キャベツに桜エビのアクセントを加えて”


狙いなどはこちらをどうぞ

2つ目のグラスはそれぞれわりふってきた。国のある白ワインで。
Les Vins de Viennes, Viognier, Taburnum. (2008)。ヴィオニエ→ゲヴェルツトラミネールだと思ってた。
Domaine Valette Mâcon-Chaintré 2009。シャルドネ

2皿目
”ホワイトアスパラとホタルイカの温製、たらの芽のベニエを添えて”
ホタルイカは苦手だと思っていたが、不覚にもおいしいとおもった。そもそも、ワインと烏賊の組み合わせが面白かった。日本料理やお弁当の以下だと全く合わないし、まさに烏賊臭くなる。が、ここで食べたホタルイカとワインはよくあっていておいしい。美味しいイカってねっとりした感じが嫌味にならずなんとも言えない。ここで金属スプーンから木のスプーンで味わいを変えるというのをすすめられる。食べる道具でも味が変わるのがわかるのははじめてのことだった。

赤その1はあっさり目でということで。
2007 Domaine de MONTILLE Beaune 1eru Cru Les Greves。
2007 Dujac Fils et Pere Chambolle-MUsigny

2007のブルゴーニュを語っていただけた。シャンボールは飲みなれない自分に気がつく。モンティーユはさんを大事にする作り手だということを伺う。グレーヴとは思えない味わいだった。

鹿児島県産天然真鯛のヴぁプール サフラン風味の軽いソースで

Sotanum Terre de Viennae VDP des Collines Rhodaniennes Seyssuel - Les Vins de Vienne MMIX シラー イヴ・キュイロン、ガイアールなどが過去に評価の高かったコート・ロティ最北エリアの川を挟んだ北岸の地域で作っているものだとか。
2007San Román TORO テンプラリーニョ 情報


じっくりと煮込んだ 国産牛ホホ肉の赤ワイン煮込み
シンプルにローストした骨付き仔羊、ドフィノワ-グラタンとジュのソースで

おデザ。もうおいしい。


コーヒーと、食後の酒精強化系ワイン VIEUX PINEAU DES CHARENTES ROSE JEAN FILLIOUX。コニャック産。コーヒーは堀口コーヒーに色々注文をして作られたものだとか。食後の珈琲としてのレベルもすごい。とても堪能



4/16: 前の2皿の内容を訂正。3月メニューからコピペしていたことに気がつく。