Kyoya CucinaItaliana 初めての夜・最後の夜

ランチでは言っているが夜は一度も行くことがなかったお店、KYOYA。京野菜のコースなど、イタリアンなリストランテの主流とはちょっとはなれた裏路地でスタイルを確立しおいしいイタリア料理の手法で日本の食材を意欲的に使っている印象があった。

今年の12月で溜池山王再開発でいったん締める。次は代々木上原あたりらしいのだが、移転前に最初で最後の夕餉をいただきにうかがう。

ほろ苦い。何だったか忘れたが柑橘系をすってスパークリングワインでわったもの。ワインもドライなせいか、割と青々しい香りと苦みが印象に残る。ワインは裏地のように。フランチャコルタのようなかっちりとしたものを使っているのだろうか。

フォカッチャとバケットと胡麻グリッシーニ。全部自家製。胡麻がごまごましている。おいしい。添えられたオリーブオイルはシチリア産のものだった。お店で選び抜いたこだわりのものだそうでおいしい。
裏ごししたカリフラワーを寒天で少し固めてその上にいくらとキャビアを載せたもの。オリーブオイルがおいしい。カリフラワーが面白く、後味でカリフラワーかぁとわかるようになっている。

ブリを京野菜な蕪でまいたもののうえにアスパラ菜(オータムポエムというそうな)とほろ苦いやさいと芥子菜。ぶりの味が濃いのでそれぞれの野菜と組み合わせと頬張る。
断面も淡い色で食欲をそそられる。


ジャガイモに秋刀魚をまいたもの。こげ茶色は秋刀魚の肝ソース。秋刀魚を中心に色々載せていろいろ付けていただく。そういえば今年はあんまり秋刀魚を食べていない。肝をつけると苦味がまさる。野菜の苦味とは違うのに苦いとしか表現できないのが口惜しいきがしてきた。いろいろ苦い。

>Società Cooperativa La Crotta di Vegneron/VALLE d'AOSTE Pinot NOIR 2011

作り手のページによれば、(そんなに近くはないと思うが)Gran Paradisoの北側のふもとで作っているようだ。あまり熟しないかっちりとしたピノノワールロゼだった。目隠しで飲んだらフランスで作っているかイタリアで作っているのかわからないくらい。ワインの味が寒い感じがした。

しいたけと蟹のフィットチーネ。カニもしいたけもうまみがあふれていた。良くかんで食べるサイズなので、これがまた口の中に味わいが沁みだす。手打ちです。

春菊の葉なスープのリゾット白子のせのせ。野菜って苦味がおいしいなぁと。白子の焼けて香ばしい部分との組み合わせが何ともうまい。

Rosso di Motalcino 2010 Fonterenge ブルねっろもあったけど、値段差がしゃれにならないので、にたりよたりで、このあたり。女性の作り手の赤ワインはやさしい味わいのものが多く面白い。女性の作り手のワインはありがちだけど面白く飲みやすいものが多いと思う。味覚の感じ方の男女差ってどれくらいあるのか興味がわく。また、作っている環境のなせる業なのかもしれない。
 サイト:http://www.fonterenza.it/IT/Azienda/index.html

 とはいえ、一皿で1本は自分には多かった。おいしいがワインが残りすぎ。

エゾ鹿。撮った人の名前も聞いたような気がするけど覚えていない。丁寧に焼かれて少し厚めに切ってあるので食べごたえは十分。このお店はポーションは小さめだけど、どれも丁寧で食べてみるとちょうどよいものが多い。味わいにあふれるほど、少量でいい気がしてきた。噛みしめるようなおいしいものを食べれば誰でも痩せられるんじゃないかな、とか。

チーズモリモリ。うんまい。クリームとカビとハード。ここまできてもワインは残っていた。デザートが来て駆け足で飲む。おいしいが、もっと早く頼めばよかった。

ティラミスと、、、、??
ティラミスはスプーンで上下かきまぜていただく。下にたまっているおいしい成分とパウダーの融合がおもしろい。

追記---2014/03/20
代々木上原のお店の情報が出ていた。2014/03/24 開店されるそうです!
詳しくは上記サイトの記事にて