愛鷹山横断 (愛鷹登山道入り口~沼津・原駅)

御殿場からバスで30分で愛鷹山に行けることがわかった。雨の山の日を衝いていくことにする。多くの人はアルプスや富士山などの風光明媚な場所を目指すだろうが我が家は涼しい低山で且つ雨で虫が比較的不活性になるタイミングを選んだ。

御殿場駅8時半出発なんだが、サファリパーク行きのバスなので、親子連れのテンションが高い。出発前にいきなりピンポンがおされたり、後ろの方から”頭噛まないで~”と懇願する声が聞こえたり。ここがサファリパークなんじゃないかと思うくらいだ。

30分ほどでアシタカ登山道口につく。途中人工林の間の坂道を上がる。標高も600mくらいになる。すこしあるくと簡易トイレと駐車場がある。トイレに寄ってから山の神神社を抜けてとりつく。

黒岳まではスムーズ、ここの天然杉は一見の価値あり。戻って越前岳を目指す。登りとしては普通だが距離はそれなり。山頂でおにぎりを一つ食べて一段落。5分ほど休憩して呼子岳の方へ向かう。呼子岳には大岳につながる廃道がある。看板だけ見て、割石峠におりる。降りる途中で足を滑らせて右膝を張り出ていた根っこにぶつけて青タンになる。ここからかばう意味もあってトレッキングポールの使用開始。雨が降っているので足が適度に冷やされるのがちょうどよかった。






割石峠から一度蓬莱山へ。蓬莱山から鋸岳につながるルートがあるが、死人が出るような絶壁のルートのため今はほぼメンテナンスもなく鎖も抜けかかっていたりだとか。看板を見て引き返し、割石峠へ戻る。そこから下降したが、爆裂火口跡らしいこの谷は石がゴロゴロしており、そこに苔がむしむししている。雨が降ると山全体が滑って消えて手足が滑る滑る。そして進みが悪くなる。普段のコースタイムは維持できなくなるし、足の踏み場も石ゴロゴロなので安定しない。難易度がとても高い下りだった。
トレッキングポールを使いなんとかごろごろしたエリアを抜け、大杉をパス。ふわっとみえたときの存在感がすごい木に驚いた。

前岳への登り返しはすこしわかりにくい。沢の横をいくようなイメージだろうか。急登で稜線はとてもほそく、いつまでこの登山道も維持し続けることができるのか、などとおもうくらい。そのため人を拒みやすいのかいろいろ植生が残っていて楽しい。

前岳まででると位牌岳まではそれほど時間がかからなかった。ただ高度が上がるし稜線でさらされるため風が強いと少し危ないかもしれない。岩も多く滑りやすい。

位牌岳から袴岳へ向かう道は意外と遠かった。道も少し荒れてきている。あまりこちら側にはでないのかもしれない。

第一展望台から更に下って、大棚の滝に下る分岐で右折し、稜線のみちからはずれて杉林を下っていく。道は整備されているのかされていないのかわかりにくく倒木と崩壊が断続的にある。とても下りにくいし道を探す必要があったため手間取った。
下りにかけた時間をおもうと、ここから大岳に登り返す時間はない(終電に間に合わない)と判断、袴腰岳に戻って沼津側に降りることにした。

袴腰岳からは下って愛鷹山を下って降りるだけと考えていたが、それはかなり甘い見込みだった。まず、意外と昇り降りが多い。愛鷹山は急登だし、急坂だった。途中道標はあるものの、見落とすと間違えてしまう。それに、ぬめりもあればがれ場も多く、かなり拘泥したすすみになってしまった。大学のある辺りについたのが19:30頃。すっかり暗くなっていたし、想像以上に疲弊した。

山を下って新幹線と高速道路をこえると今度は真っ暗な田圃道・・・農道なんだが、グーグル先生に聞いてお風呂を目指すとこれが大変だった。



シューズはSlab Speedcross,ポールはShinano 13.6Pro,ザックはTNFマーチンウイング16+着替え、レインは・・・持っていったが着なかった。





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