横浜美術館 オルセー ドガ展



(写真は、横浜美術館内のカフェで飲んだ、企画もの)

ドガはよく知られた印象派の画家のひとり。ただほかの画家より気難しい人だったらしく他の画家との接点はあまり思いつかない。個人的にはマネと比べたくなる、それより前の時代の影響を受けつつ枠組みをどんどん壊していった先達のイメージが強い。印象派の面白いところは社会に対する接し方だと思う。

エトワールは華やかな踊り子とその奥に控える闇の様なものがはっきりと描き分けられている印象だった。
以前にも見たことあるはずなのに、非常に絵が明るいというか白が光ってみることに驚いた。それだけに奥の闇もひきたてられる。
湯あみする女が大挙して押し寄せてきたのも興味深い。このモチーフで思い付くのはボナールの風呂女シリーズ(勝手に命名)だけど、昔の人はこのテーマが好きだったのだろうか。
今回の展示で興味深かったのは、像を運んできていたこと。オルセーにも飾ってあったが、今回の配置は好ましいかんじがした。たぶんエトワールで人の興味は途切れると思うのだが、、、像は像で分けて展示をして、別の変遷を見ることができた。


ゴッホは絵の目線が悲しくて、ドガの絵は描かれたものが悲しい。ミレーとドガは、自分がそこに参加していない点は似ている。だからルノワールは目をそらして想像の世界に入り浸り、モネとセザンヌは風景に没頭したのだろうか。

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