作家の生活というのは結構興味がある。どのように小説を書いていたのか、普段の生活の様子や書いているときの様子など。藤沢周平も特徴のある人だったようで、武術書をみながら自分で木刀を振り回して型をつくったりしたそうだ。地に足の着いた表現はそういうところからきているらしい。そういえば、宮崎駿監督ももののけ姫制作現場で振りかぶった動きを自分でとって、いろいろ確認しながら作画していた様子があったが、あういうかんじだったのだろうか。
読んで感じたことは、藤沢周平は職人のような小説家だったのかなぁということ。勢いをつけたりおごったりすることなく、来る日も来る日も職人のように鑿で文章をほっていた、ような印象がある。また、故郷の風土に根差した作品が多く、相当な愛情があることは推測していたけど、この話を読んで納得。
それにしても、親がサラリーマンだと、こういう楽しみとか思い出はほとんどなかった。
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