御殿場 東山旧岸邸

これはダイニング。外の風景が冊子の仕切りなしにそのまま見ることが出来る。植えられているものも日本の地の植物が中心。なので、春に花がさき、秋は葉の色が変わり落ち葉で賑わうようだ。山野草も多く、川にはとんぼと大量のおたまじゃくし、伊藤博文と吉田茂ゆかりの灯籠が庭に配されている。

でもすごいとおもうのは、吉田五十八による設計による、家と庭の調和加減。生えているものは日本の山野のものを配してあり、ありがちな園芸種はすくない。季節感や窓から見える色や形が考慮されておい、リビング・ダイニングから見える様子はかなりすごい。

岸信介という人はいろいろ物議をかもした人だった。が、それでも成し遂げなくてはいけないと判断した時のリーダーシップはしっかり持っていたのだろう。しかし、住まいは非常に良い感じ。老いて引きこもるような生活には調度良いではないかとおもう。

お茶もやっていたため、それに合わせて茶室のしつらえもある。標準で展示されているのは1階だけだが、動線や梁などのはなしは非常に興味深い。庭園にもダイニングから出られる。御殿場にふらっとくるたびに迷っていかなかったが、300円でこれだけ楽しめるならもっと来ておけばと公開させる力があった。明月院のように季節ごとに訪れても楽しい。



1Fの書斎。



伊藤博文の灯籠


ユキノシタ


毛虫(Caterpillar) スペイン語だと、orugaらしい。

おたまじゃくし(tadpole)たっぷり。

ふたりしずか。


吉田茂からおくられた灯籠


書き忘れたけど、併設のショップが面白い。笑える富士山愛にあふれているのでぜひ立ち寄られることをおすすめしたい。おすすめは、ぽち袋・・・かな。