軍艦島クルーズは予約から始まる。上陸ツアーは予め予約しておくことをおすすめする。当方では2ヶ月前に予約した。これは過剰な反応だと思うが、チケットを購入した時キャンセル待ちがでており、おじいさんがしきりに行きたがっていた。インターネットでの確認なんて思いもよらなかったようだ。ツアーをやる会社は何社かあり、出航時間や価格はそれぞれ違うらしい。インターネット割引をやっているところもあるので、随時比較して予約されることをおすすめする。
自分の予約したものは、13時出発だったが席取り競争があるので早めに並ぶことがおすすめ。20分前にはかなりの人が並んでいた。向きによって目にできるものがぜんぜん違うし、写真を撮る人には最前列がやはり人気。上の階は幌が付いているだけの眺望席。右側3-4列、左側1列になっている。面白いもの・興味深いものはだいたい右側だし、解説も右側中心だが、左で見えるものをこっそり堪能するのもわるくない。三菱重工と軍艦、造船所、キリスト信仰や連なるしまなみは見ていて興味深い
椅子には全員が座る。あとから来た人は上から眺めることはできず、下の階にしぶしぶおりていく。しばらくすると出発。ぼんやり1時間弱。
いくつかのしまの間を抜けるとぼんやり軍艦が見えてくる。その不自然な島影は船に見えてもおかしくない。外海ぎみなので、トビウオやシイラが船上からよくみえる。天気ははれていたのでちょうどよかった。
上陸前に色のついたカードを渡される。上陸時にこれを装着する。この色が解説のグループを分かつものだった。どうやら上陸人数などに制限があり、かつ公開されている場所には3つの見学広場が設けられている。
上陸時間は30-40分程度。解説を聞いて公開されている箇所をよく見て終わる。接岸されるのは会社の設備があった側で、こちらは閉山時に中途半端に壊したらしい。鉄筋のかわりに木をいれているコンクリート、海水を入れていたという小さなプールのあと(たこが泳いでいたらしい)、導水管(長崎市から供給をうけていた)、一般居住棟の人の生活の痕跡(障子、壁、キッチンのあと、押入れ等)などが非常に目を引く。
坑道は地下1000mに達しており過酷な作業だったことから従業員の給与は非常に高かったそうだ。そのため、娯楽施設はひととおり揃っており、マラソン大会もあったらしい!。岩山の上には神社とお寺があり祭りもあった。唯一不自由したものは生鮮食品だったらしく、閉山した1974年以降は無人となり、75年に灯台が設置された。現在は長崎に譲渡され接岸設備などを整備後、現在の形式なった。
それにしても出港前からあれやこれや注意事項が多い。アナウンスの声も大きすぎる。更に、一眼レフカメラの人たちのマナーがどうだか。いい写真を取りたいがために数十万~数百万の装備を持つこと自体は気持ちがわからないでもない。が、割り込んで最前列でやたらとシャッターを切り視界を遮る。
いろいろあった気もするが、一度は目にする価値は十分あると思う。長崎市の海側を訪れる機会があればぜひ。また、一度目にしたなら10-20年後再び訪れる価値がある。すでにパンフレットに掲載された状態ですらないそうだ。波や潮風にさらされてものすごいスピードでコンクリートが劣化しているらしい。007のロケの話はよくあるが、建物状態が危険すぎて、撮影自体はセットを新たに作ったのだとか。
時間を開けて見に行けば、人工物の朽ちる様と風景を目にできる気がする。


