銀座8丁目 珈琲だけの店 カフェ・ド・ランブル ストレート/モカ/イエメン/エクストラマタリ/ヴィンテージ

嶋中労作の"コーヒーに憑かれた男たち"、"コーヒーの鬼がゆく"を読んで、おいしいコーヒーってなに?を知りたくて訪れたのはカフェ・ド・ランブル。ランブルは、L'ambleで琥珀をいみするそうな。幻のマンデリンの話も気になるけど、目下ヴィンテージビーンズ。ワインのように年号つきで熟成させたものがのめるそうな。

銀座の裏路地のようなところにあった。

余計なことには手をかけない感じ。テーブルも雰囲気も、何もかも時代というか熟成感漂う。


注文したのは、モカ・エクストラマタリのビンテージもので濃い目の抽出。非常に良くできたデミタスカップに少し入っている。香りからして別格。熟成したワインのような優しくて分厚い香りがする。確かにしっているコーヒーやモカの香りはするのだけど、知っているものから相当先に向かって道が伸びているようだった。初めてかった5000円くらいのワインの栓を抜いたときに感じた、感動のようなものを思い出す。香りに関してはワインを通してかなり慣れも多少ある。が、もう想定外だった。

味わいは最初に口に入ったときは厚みをもってやってくる。非常に複雑で酸味もあるけど苦味は少々でお出汁のようなうまみに近いかんじ。ブルゴーニュの相当よいワインをうまく熟成させたときにだけ味わえるようなシロモノだった。喉を過ぎるといい香りだけが口に残り、その良いんだけで思い出しおいしいを繰り返す。すごすぎる。想像していたものの遙か上だった。

なので、銀座に行ったら絶対ここでコーヒーを飲みたいと思えるすごいところだ。