[スペイン旅行]#2 マドリードの美術館(ソフィア王妃芸術センター、プラド、ティッセン ボルネミッサ美術館)





ソフィア王妃芸術センターは、ポンピドーセンターのような位置づけだろうか。現代美術系が中心で代表的な展示物はゲルニカ。ゲルニカエリアだけ写真撮影が禁止されている。スペインの美術館のほとんどが写真撮影を禁じている。という意味では、ここは希少種だとおもう。だいたい19世紀末から20世紀にかけての作品が主体だが美術の教科書でしかあわないようなものが多い。展示の間隔も余裕があり、この美術館では足以外は疲れない。また、建物と庭園も見所というか面白い部分が多いので隅々まで確認されることをおすすめしたい。


プラドはなんだかすごかった。すべてが主役級。ゴヤ・ムリーリョ・ベラスケス・グレコがぞろぞろと続き、それにドラクロアやアルブレヒト・デューラーなどがわきを固めるようなかんじ。ルーブル美術館なみにしんどい。あっという間に時間が過ぎていく。さらに悪いことに、動線がよくない。あらかじめマップを用意して見た部屋は消したほうがいい。


そうして次の日にティッセン ボルネミッサ美術館に行った。山裾に立っており、見るからにでかい洋館。オルセー的な位置づけだろうか。

中はいろいろ。好きなモノをたくさん集めたなぁと。どのジャンルも分野も作家も程々に集まっていて見やすい。展示自体は一般向けになっていて、教科書で見たことがある絵が結構あったり。なにより天井の高い洋館にひびくデモの音がなんとなく続々とした。

日本に帰ってはじめてしった。http://www.otoa.com/news_detail.php?id=22928
でも、18時開始ではなく、少なくともスペイン広場などには昼過ぎから人が集まっていたと思う。暴れたり、観光客を襲ったりするような雰囲気でもないし、何か盛り上がりを求めて人が集まっているような感じがした。NOと書かれた紙を逆に張ってしまいONになっている人もいたりして、なんだかおやおやと楽しみ半分恐れ半分の気分だった。

マドリッドの美術館は展示作品の質が非常に高い。また、作品との距離を近く取ることができるものも多い。