年に一度の楽しみとして、Restaurant Satoshi Fを訪れる。以下、中途半端な記録とうつろな記憶を元に書き記す・・・(間違っていたらごめんなさい)
緊張感のある奥屋はいかにも、和の年末らしさがあって好きな雰囲気。
半熟卵と金華豚スープ・燻製の香りも楽しみながら
スープのうまみがこすぎず薄すぎずちょうどいい。卵は・・・うずらだったと思うが正確じゃない可能性が高い。
原木椎茸とビーフン。
ビーフン?とおもったが、これはおいしかった。ふと、しいたけとお米の相性はとても自然な気がしてきた。五目御飯とおなじようなイメージにもつながるからだろうか。これはおいしかった。肉厚の香りの強いしいたけとビーフンがオリーブオイルであえてありおいしい。これを食べたあと、数日間寒い日に漂う、ほくほくと立ち上るあたたかい香りをイメージしてしまう。
沖ボラ(村公一)のカルパッチョ・洋なし底
ボラの生身は初めてだった。泥臭いイメージがあり、好んで食べたことはない。オキボラ・トドとよばれるのがいるらしく、そちらは大きくなり沖を回遊しているとか。旬が秋冬だそうな。調べてみると沖縄ではよく売っているらしい、トド。でも、足が早く産地ではない首都圏ではあまり見かけない。それにイメージで食べたいとは正直思わない。
が、こいつは甘くうまい。よく噛んで食べると優しい味わいが口の中に滲む気がした。この味が漁師の力量に依存するかどうかわからないが、ボラの身へのイメージは大きく変わったことは間違いない。
富有柿・黒トリュフ・フォアグラ
柿の酸味の少しある味わいと黒トリュフの香りが意外と合う。柿とフォアグラもよくあう。下記の表面は砂糖を溶かしてコーティングされている。焼けた柿の食べやすさと砂糖がまたおいしい。
真鯛とゆず・エメンタールチーズソース
真鯛はミ・キュイという指摘を受けた。たぶんそうだとおもう。少しペタンとしたしっとり食感を残しつつチーズなソースと一緒にいただく。体が温まりとてもうまい。岐阜に来て魚料理がこんなにおいしいとはうれしい。
ニュージーランド産ラムとミニサラダ。
手前はわさび、奥に塩。
きのこのリゾット
デザートなど。このあたり記録も記憶もなし・・・
前回は正直なところ、万国美味いもの博覧会だった。素材よし、腕もいい、味もうまい。しかし個性というのか、方向性というのか、お店のらしさはあとで考えれば考えるほど??だった。今回は地元の食材を多く使い、ガチガチの目指す味と言うよりは自然な味わいも含むような色がでてきた。地元の食材を使って、最良の技術でいただける、そんなレストランは、めったに訪れることのないものにとってたまらないごちそうだ。よくある、素材頼みなただの地方のレストランで終わってほしくないのでとてもうれしかった。
こうjして、また実家に帰る楽しみが一つ増えた。