[ラン]白馬国際トレイル 2014 ロングコース(51.4km/D+2841m) 8:26:08

すごい楽しいと話題の白馬国際トレイルランに参戦。レースというよりは楽しく走ろうよ的なイベント要素が強く遅くても悔しくないとか。いや、力が出し切れなければ当然悔しいのだが、参加してみてこれはすごい出来栄えのイベントだとつくづく感じた。






先月のおんたけスカイの肋骨の痛みと、再開した練習いきなり1時間はしって痛めた左足のハムストリングを抱えての参戦だったので、最初から完走目標にセット。アクシデントを考えて、おかるの穴エイド(24.5km)で、4時間(関門は5時間)で考えていた。

前日、コースガイダンスと、ゲストでもあるUTMF組(鏑木・三好・福田各氏)のトークを聞く。




コースガイダンスが面白い。コースディレクターの窪田尚己氏のトークが冴えわたる。2回目の説明だったのでかなり端折っていらっしゃるそうですが…それでもよかった。主に八方尾根ゲレンデの地雷(牛糞)注意、飛ばしすぎ注意(プレゼンの写真が良い感じでおかしい)、岩岳があるので八方尾根は本気にならないで、岩岳はすべる、三つ目の牧寄スキー場跡はお勧め(ラピュタ状態)、ロードと田圃は暑いが頑張れ(苦笑)ハイランドはがんばれ、とかだいたいそんなかんじ。エイドは5kmごとにあるので、水は500ml以上でOK,ライトは明るいうちに終わらせるので不要といった感じ。
なお、実際のレースではガイダンスのとおり岩岳できっちり足を使ったら、後半死にそうになる。桜井峯久氏の話も心が動く。白馬が好きな人が運営していることを感じる。

三好さんのキャラが強烈で面白かった(この人は最初からレースが終わるまで強烈な印象が残る)。福田六花氏はなんだかお疲れなのかそれとも食われてしまっていただけなのか、なんとなくカラーが薄い感じがした。鏑木選手のプロジェクトの話と100マイルの気持ちのような話を聞く。わりと重複しているのだが語り口調は優しい人だなぁという印象を受ける。本で読むのと生で話を聞くのではやっぱり説得力というか流れがいいとおもった。最後にハイランドでしっかり楽しんでくださいということをきっちりと打ち出す。

そのあとそのまま前夜祭とのことだったが、次の日の物資の買い出しと夕飯を適当にたべることにしたのであとにする。

白馬自体は車社会なので、歩いていくにはいろいろ遠い。また、飲食店は蕎麦屋がおいしそうなのだが、居酒屋を覗くと売り切れ御免で閉まるのものはやいようで、なかなかありつけづ結果的にマックスバリューの向かいにあるガストでナポリタンとサラダを食べて、かえってからも星野芳美選手のことばを思い出し炭水化物を足して、8時に寝る。

トップスピード・ミネラルを溶かした水を1.8Lくらい、真水500ml(洗ったり用)、アミノバイタル3本、スポーツ羊羹2本、パワージェル5個分を水とまぜたフラスク(150cc)、それとゼリーをひとつ。殆ど食べたが、パワージェルは丸ごと飲み込むことを忘れておりゴール後帰り道で一気に飲んだ、疲れ切っているとうまいことを知った。

次の日は3時に起きておもちを4個食べて装備を整え、また少しづつたべてから6時過ぎにジョグで会場へ向かう。霧が立ち込める中、陽が差してくる。だんだんと移動するランナーの数が増えて、会場の歓声が聞こえてくる。なんだかいい雰囲気だったことが印象に残る。


会場では八方第2駐車場のところでスタートを待っていると、白馬の誇る冬のスポーツのひとたちが順次でてくる。メダリストばっかりだなぁと思っていると上村愛子登場でおっさん連中のテンションが一気に高くなる。でも、アスリートとしての苦闘を知られているところもあり、トレイル関係の人はそういう話に弱いのかもしれないとも思ったり。スタート前に鏑木さんのあいさつがあり、カウントダウンは上村愛子、スターターは渡部暁斗選手!
スタートからハイタッチしたくて、おっさんたちがまた上村愛子に群がる・・そこだけ渋滞してなんだかすごいことになっている(苦笑)。本当に人気のある人だったんだなと思いつつ、そのおっさんのよどみのようなものをよけてゲートくぐり街中にぬける。

最初はずっと舗装路をゆっくりと高度を上げていく。まず向かうのはジャンプ台。ジャンプ台のある高台に上ってぐるっとわまたあとに一度階段を降りてから今度は作業路?のような道をあがる。傾斜は結構ある。しらないうちにふくらはぎが死にそうだ。そのうち、牧場?ゲレンデに入る。牛さんたちが待機している。あ、すごい。スキー場の登りなので普通にきつい。

1時間くらいでパノラマエイドに到着し、バナナを頂きまた降る。ここまでだいたい58分くらいで予定通り。このあとは地雷と浮石のあるゲレンデの傾斜をしばらく降る。足が使い果たしてしまうような感覚になる。ゲレンデを抜けると次は林道のダート。これもかなり足に来る。舗装路もつづいてやってきたり。沢の横を通り抜けて車道にでてから酒屋のエイドでトイレをお借りする。きれいにされている。今のところ、栄養と水分補給はOKらしい。またバナナをほおばってから、岩岳方面に向かう。ここまで1時間ちょっと。

岩岳は犬の寝床の階段(324段)がややきつい。階段自体は登りやすいのだが傾斜がきつくふくらはぎを使いすぎる感じ。階段のあともうねるようなのぼりが続く。地図で見るよりもかなり長い感じがしたことを覚えている。スキー場なのでなんども先の人たちが張り付いているのが見える丘を越え、ぐるぐると山を巻くようにあがりようやく岩岳山頂スカイエイド。ここで、おそばを食べる、が、まだ10時すぎくらいで誰もおそばは食べていなかった、が当方はおいしくいただく。ワンカップおそばは思った以上にちゃんとしたおそばだった。そばつゆの塩分も、汗をだらだらかいている体にはいい感じ。

岩岳の下りはかなりスリップした。沢のように水の流れた後のあるところも多い。Slowdownと注意の文字が続くので、下りは速い人にパスしてもらいながら進む。わりと慎重だったが、注意のもじがなくなったところでスピード出したら、枝の橋の前にある小さな沢を越えるところでスリップして、しこたまケツをうつ。かなり強く打ったので痛くて暫く歩く。ここで完走に切り替え。このあとは岩岳の裾野を廻るところがとても長く感じた。下りで少し走ったら、痛めていた肋が痛む。無理はしても仕方ないので、ゆっくり進みおかるの穴エイドで10:40すぎの到着。予定よりは20分速いが、この後あまり出せないので登りとフラットは走るが下りは体の痛みと相談しながら歩いたりとまったり。

牧寄スキー場跡。ラピュタな風景が売りだったのだが、気持ちがアレだったので残念ながら目につかなかった。が、人の手が長く入っていないところらしく山深い感じがする。登りは短いがちょこっときつい。ところどころは古い舗装路、ところどころけものみち?という感じだろうか。道迷いの無いようにマメにテープをたどる。

その後はフラットで田んぼと舗装路を少し進んでは、ちょいちょい小さなトレイルに入ってはでてをいくつか繰り返す。塩島エイドまでは4時間30分くらい。塩島エイドにおりる道が国道の横の仕切りを曲がりこんではいるちょっとおもしろいところだった。ココは雨が降ったら地獄という感じ。

このあとは、眺めのよいトレイルとロードの繰り返しで、大出エイドのほうに向かう。快適なところで、ところどころ小さな山とか林に入り込む。神社かお寺の階段が意外ときついところもあるが、わりとスムーズに動いていく

大出エイドでトイレとハイドレーションを補給。ハイドレーションはここまで1.5L ほど消費していたので、1Lまで戻す。こちらはちょうど最後の1kmで欠乏した。

ハイランドは入口からえぐい。階段、巻道がなくまっすぐ上る山道・・・とても滑る粘土質の坂などなど。足が残っていないのですぐに消耗して動けなくなる。ゆっくりゆっくり慎重に上りふらふらしたらやすむ。急登を登り終えて高度を確認したら、960mしかない・・ということでまだエイドまでは遠い。再び降りて登るがまた下って登るを繰り返す。ハイランド前後でハチに刺された人がいたが、黒づくめだった…地バチだったので大事にはなら刈った模様。でも秋の山で黒はマズイ。

夢農場エイドで一息ついて下りが続く。ココはかなり歩いたり走ったりで多くのランナーにパスしてもらう。足も脇腹もいたむと進めないので、かばいながら痛くなったらゆるくするなど気を付けていく。グリーンパークまでは意外と遠い。樵の道のトレイルはフカフカなんだが、ところどころ沢や泥道がある。足がへたってくると意外とつらい。だんだんフラットでも走りづらくなる。

グリーンパークまでは意外と遠かった。コースガイダンスではここでガリガリ君あるかも、、とのことだったがなくて残念。おやつが食べたくて15時に間に合ったのだが(苦笑)

ここからの3.9kmはとてもながかった。歩道がまさかのトレイル!を越えて田んぼの間を走り川沿いの道を八方の広場のほうへ向かう。地元の人の声援が温かくとてもうれしい。走れるときは走るようにして進む。街中に進むと既にゴールしたランナーたちとハイタッチコーナーがでてくる。いや、これは多い。ここで行列に並んでは意味がないのでハイタッチに夢中のランナーを、ぬかせてもらった(苦笑)

ゴールは8時間26分。平均移動速度は結果的に6kmぎりぎり。コンディションを整えて7kmを目指して頑張りたい。(タイムにすると7:30を切るように。)また、来てみたいレースだった。ボランティアの方々も良い感じだし、コースプロデューサーのおかげで天気もよくコースの状態も懸念したほどではなかった。自分の実力や得意不得意を見る意味でもこのレースは出る価値があると思う。

次回来るときはハイランド、までは足を残すようにして、下りでしっかり走って7時間台前半を狙いたい。


なお、GPS時計の図は残念ながらとれなかった。EPSON SF710Sからデータを移そうとしたらエラーが出て移せなかった。これはちょっと残念だった。