[RUN]第68回富士登山競走 4:22:25

ついに完走出来た。
去年はチャンスはあった。2時間10分までに5合目に到着すると半分くらいはゴールできると言われている。が、それでも8合目で討ち死にしてしまった。原因は低酸素対応の失敗。高山病の症状?かとおもっていたが結果的にそれではなかった。

2014

測定ポイント スプリット ラップ
馬返し 1:09
五合目通過 2:09 1:00
八合目通過 4:15 2:05

2014のときのタイムを見るとわかるが、このとき自分の実力では完走できないだろうから5合目まで力いっぱい進んだ。今でも思い出すくらいの力出し切った感・・・その結果、欠乏状態になって7合目から足が止まったと思い込んでいた。それくらい富士山が大きく見えた。

ところが、翌年も富士山で練習を積んでもやはり3000mくらいのパフォーマンスが悪く、練習を積んでも改善しないし、8合目圏内にくると足が必ず止まる。特に岩場では体を大きく動かす必要があるけど、このときすぐに息が切れる。
低酸素も原因の一つかなと思い始めてからの対策を取ったのが今年のタイム。

2015

測定ポイント スプリット ラップ
馬返し 1:08
五合目通過 2:11 1:02
八合目通過 3:48 1:37
Finish 4:22

5-8合目のタイムが人並みになった!渋滞がなければまだまだ早くなれる。2時間5分以降はボリュームゾーンにはいってしまうので、ここから先は渋滞者と力の足りないものが入り乱れて、渋滞と停止がおおくなる。自分が覚えている渋滞ポイントは5合目と6合目の間のシングルトラック。草木が刈られていないので、つまっていた。7合目以降の岩場。ルート選択できる場所とできない場所があるけど、ここでスピードダウンする人も多い。8-9合目の岩場、登山者の密度も高くなるのでランナー渋滞もそれなり。でも時間に余裕があり、かつ高地対応ができていれば、8合目関門からはゆっくり上がっても35分でたどり着ける。人がいなければ25分程度じゃないだろうか。

[レース展開]
スタート前ジリジリ暑いが耐えられないほどではないので体を温めるつもりでぼんやりする。スタート5分前にトップスピードを服用したら体温がぐんとあがるきがした。
スタート位置はBグループの前の方だったが、これが失敗だった。多分Bに紛れて並んでいた厚かましい感じのCの人たちも同様で、周りのペースについていけずドンドンと抜かれるし自分のペースも保てなくて疲れて力尽きる人を多く見た。普通のマラソン大会のように前に並んでもつらい思いだけするのが、富士登山競走だとおもう。それに、スタート位置なんてCでもBでもあまりかわらず、その後の自分のスピードを出し切るほうが大事だね、と神社あたりで気がつく。周りを見ないで自分のピッチを維持することに集中。

スタートから神社までの道のりが暑いしなんだかいつもより遠く感じられる。練習は下からいつもしているので負荷にはなれているが周囲が早いと自分のペースが保てず心拍あがりすぎて疲れが溜まりやすくなる。浅間神社と中の茶屋の給水所はパスして、電解質を舐めながら我慢の走り。水はもう少し先に進んで、馬返しすぎくらいからのむ

馬返しまでは去年よりも自身があったのに全然早くなっていない。体も重いし、去年と比べた時には頑張り過ぎないようにする。前の人が走っているところは走り、排水マスの上は全部歩くだけにする。去年はこれに斜めの壁からパスするというのがあったけどそれはやめた。それよりも補給重視にして、水とパワージェルを交互にペロペロ補給する。

途中、負荷が高すぎて履いている人やふくらはぎをいためている人もいた。滑っている人もいたが、どういうタイプの靴を履くかに依存するようだった。

5合目は去年より2分遅れ。予定の範囲内だが去年よりも体に余裕があった。足もあるし、息もそれほどあがっていない。今年は意外と行けるような気がして、次の8合目関門3時間50分でのパスを目指す。トップスピード補充

6合目までは渋滞、7合目までの砂礫は得意なので、人のあるかないところを歩いてパスする。時折、メインの列についていけなかった人がふらりと横に出て休んだりしてくることもあったが適当にパスしておく。

7合目からの岩場も人がいないところを選び進むようにする。それでも渋滞はあるので無理はしないで、補給を取るようにする。7合目花小屋がだいたい3時間だった。このとき行けるかもとおもうようになる。

8合目富士山ホテル、3時間50分。ほぼ確信。だが、点灯する人や足がつって休んでいる人も散見される。9合目の白い鳥居をくぐったとき、上のゴールのあたりが見えてくる。流れにできるだけ乗り、自分のペースより著しく遅い場合は前に出るを続ける。

最後の折り返しで、余裕が有ることを知らされるとなんだかもう終わりなことに安心感と寂しい気がした。いやいや、ゴールしたくてずっと来ていたのだから、まずはゴールへ。最後の階段を登りすでにゴールしたランナーや応援組の人たちとハイタッチをする。

エントリー失敗から5合目、8合目打ち切りと足掛け4年もかかったけど、ここまで来られたことに本当に満足した。自分のランニングの目標が達成され、一区切りを迎えた。





[持参したもの]
トップスピードx2
トップスピードミネラル 750ml
水に溶かしたパワージェル4本分(250mkl)
電解質x6個
マスク
ティッシュ
サロモンの3Lベスト(SALOMON / S-LAB SENSE ULTRA SET)
モンベルのキャップ(ひらひら付き)

[忘れ物]
お金
携帯電話
※山頂で何も買えないしトイレにも入れないので、せめて100円玉3枚位はもっておいたほうがいい。携帯電話は推奨だったが、完全に詰め忘れていた。記念の写真が取れない残念なことに。

[見つけたり持って行くことをやめたもの]
上着:気温が高くいらないと判断
圧着タイツ
※岩場での動きを制限するような印象があったため

他にも推奨のものもいろいろあったけど、完走に邪魔かどうかでかなり持っていくものから外した。ヘルメットもそのうちの一つ。


[いろいろとお世話になった人、場所]
富士登山競走:http://www.fujimountainrace.jp/forms/top/top.aspx
サロモン昭島 http://akishima.salomon.jp/ 装備類、特に3Lのベスト
小川壮太選手 http://soyanrunandski.blog97.fc2.com/ 歩き方と走り方のコツ、白馬トレーニング
滝川次郎師匠 http://www.powersports.co.jp/column/ トレラン(初級)クラス、完走戦略、パワージェルとトップスピード
好日山荘 銀座店 https://www.kojitusanso.jp/shop/kanto/gin za/ 低酸素室