レースとしてみたら不本意だが、完走出来たことは素直に喜びたい。
TIME 17:58:28
Start-CP1:5:18:39 1549位
CP1-CP2:5:04:28 1376位
CP2-CP3:5:30:09 1372位
CP3-Goal:2:04:48 1333位
スタート前から肌寒い。10時過ぎについた体育館はすでに激混みで外で横になっていたことも響いているかもしれない。
スタート時12時間の後方に並ぶ。その後サブ10エリアが半分以上いた事に驚く。この時渋滞の予感はしていた今熊神社手前で尿意にたえられずトイレに並ぶ。ここで+15分のロス。走りだしていきなり広徳寺から相当な渋滞だし、今熊神社はみんな歩いていたので何人かを抜く。が、しばらくするとまた渋滞。入山峠の前後はちょっと酷い気がした。
そこから市道分岐までなんと3時間もかかる。これはへこむ。
醍醐丸で4時間、で、浅間峠までがだいたい5時間20分。ここでトイレ行列で+10分
その後は普段のペースを取り戻して、だいたい走る。厳しい上りは足を温存。
雨が降ってきたので”峠”あたりでトレントフライヤーを上に羽織る。寒くなってきたけど早くいけないので、体温保持が大事かなと思う。足は短パン+サポートタイツ(短)の組み合わせのままにする。森が深いと雨は殆ど当たらないのは助かった。これで雨があたったら体を冷やし過ぎる可能性があった。
西原峠あたりで突然喉が渇くようになり多めに水分をとっていたら腹がごろごろうるさくなり、水下痢になる。特に下りが腹に響くらしく、ゴロゴロが激しい。上りは我慢しているので腹に力を入れて力強く上がり続けるのは難しい。
大沢山から三頭山はそんな感じなので辛かった。この上りは普段ならそれほど苦しくないのだが、補給が滞っていたこともありつまる。避難小屋のトイレに寄るかどうか迷ったが、なんだかすごい状況になっていたのでパス。三頭山山頂までついてから少し軽く足早に下る、が鞘口峠までが遠い。体調よくないことだけはよくわかる。テントを見てリタイアを考えたこともあったが、そのまま進む。辛いからこそ、これで終わらせないといけないと考えていた。
何度か登りを経たあと月夜見山の案内板が出てくる。とりあえずトイレが近いのが嬉しい。不快感はどんどん増すが水を多めに飲んで補給を取る。尿意があるから吸収自体は多少出来ているっぽい。でもトイレが近いなら問題ではない。舗装路に出てからは走った。一旦トレイルに戻るところは登り以外は再び走りだす。ここまで随分抜かれたなぁとかいろいろ思うが、この時点では完走だけが目標。
CP2に到着して早々にテントトイレ。そのあとおもいいきり水と補給食をとり、エイドで水を1L足してもらう。結果的に不要な補給だったがその時は復活を信じていたので必要になると思っていた。電池交換もしていこうとおもったらさっそくおなかがゴロゴロ。再度出すもの出してから出発。
CP2をでて下る。駐車場からの斜面は乾いており滑らないのはありがたい。最初の1kmの下り基調は良い感じだった。上りもペースわるくない。が、2kmくらいでお腹がまたゴロゴロしてきた。レース中に収まらないかもとはこのとき感じた。
そして、御前山へ向かう取り付きの長い急登と細い尾根を繰り返し登る・・・長い。ところどころで休みを入れながらじっくり登るかんじになっていく。補給をするとぐるぐるしちゃうので水分を止めた状態でゆっくりとでもとまらないようにいく。主に下りでどんどん人に抜かれていく。とりあえず惣岳山で一息。後の御前山までは割とあっという間な感じがした。
御前山から大ダワは少し長かったか。
大ダワは突然ついたような気がした。トイレがとても綺麗で助かる。ここでも少し休む。救護テントには9人くらいいたらしく、救護車が来てもまだ載り切らないようだった。CP3までは8.8kmの表示。歩いて3時間くらいじゃないかと思っていた(実際は2.5h)
大ダワから大岳山までは1.5hかかっていた。感覚的にはもう少し長いかな。岩場をよじよじと登り、そして下る。下りは細かい土質なのでとても滑る。これに木の根が組み合わさると止まらない。
大岳山の神社の鳥居をくぐるとなだらかな上り下りを繰り返しつつ御岳山へ向かう。あとどれくらいかわからないけど、歩けばCP3があって完走できそうな気がしていた。大岳山から50分ほどでCP3に到着。もちろんこの道でもいろいろ抜かれた。
CP3のゲートは大変盛り上がっていた、少しでも楽しい気分になるのがいい。これで完走は確実でーすとのこだったが、おはようございますと挨拶してもらったときに朝が来たことで愕然としてしまった。ついたのは4時50分過ぎ、日の出まであと1時間ちょっと。最後のトイレに籠る。お腹は治らなかったなぁと思う。ここではジェルをとったあと口を濯ぐだけにする。
そして歩いて日の出山へ向かう。おなかのごろごろは弱くなっていた。やっぱり水がダメか・・日の出山の入り口で日の出に間に合うかもと言われて久しぶりの攻めの歩きでいく。山頂に登ったら朝焼けが綺麗だったが、日の出まではあと30分とのこと。思いのほか早くつきすぎたのでそのまま降りて、頑張ることにした。滑る歩きづらい木段をおりたらそこから走りだす。しばらく走っても乾きは感じるがお腹はぐるぐるしない。ここは最後だしどうせゴールまで休みはないのだから、走るしかないと考える。ちょっときついと感じたら歩いて呼吸を整えながら、できるだけ走る。金比羅尾根は足はまだ残っている自分には気持ち良いところだった。ちょうど横から朝日が差してきて少しづつ森が明るくなる。静かな森の中では自分の呼吸音と鳥の鳴き声、あとはたまに滑る靴の音とザックの中で何かがゆれていることくらい。見通しの良い道はとても走りやすいし、適度なアップダウンがとても心地よい。
最後2kmの看板のところで時計を見たらサブ18行けそうと俄然思いスピードアップ。残していたコーラを口に含んでいっきに加速して下る。この辺りになると走っている糸はほとんどいないのだが、先に抜かれたランナーに追いつこうと必死に食らいつく。が、間に合わなかった。
そして気持よくゴール。のっぺい汁がちょうど朝ごはんだろうか、おいしい。ネギ特盛りでからだがなんとなくすっきりする。体育館はすでに空いていたので中で着替える。ただ、更衣室でもあるのでやっぱり女性を安易にいれてほしいとおもわない。彼女らが気にしなくても、我々からすると彼女らが気にしない人なのかどうか判別する方法はない。
ボランティアやスタッフの皆さんのおかげで、自分なりのハセツネが堪能できた気がした。もともとUTMF応募資格を得るための70km超え3連戦だったので、最後ぐだぐだになるというのはある程度許容範囲内だった。しかし、次走ることががあるかどうかわからないが、もしあればきっちりレースをするようにしたいとも思う。
装備
The Northfaceの長袖シャツ
Salomon SLAB-12L
靴 Vasque Pendurium
C3fitのタイツ(ショート)
Salomon X-Wing手袋
Mont-Bell トレントフライヤージャケット
補給
ジェル 10個くらい(パワージェルとマグマ)
トレイルバー4本
水:2Lくらい
コーラ:300ml
予備の水:400mlくらい