信越五岳2018 110k 18:28:09



OSJおんたけがなくなったので、今年最初のトレイルレース。
8月以降足底筋膜炎が続いていて30分以上走ると足裏の痛みで集中力
を維持するのが難しく、練習再長距離は1週間前の脚長'sの逗子25kと
なった。
足裏対策は、SUPERfeet、テーピング(足裏・足首)、C3fitの
インスピレーションゲイター(脹脛)でまず笹ヶ峰までまたせてくれ
ればあとは痛いのになれるだろう。それに、近所のマッサージやさん
のアドバイスで腸脛のマッサージをこまめに続ける。

<前日>
新幹線で午前中飯山駅についてからお昼ご飯をたべて、駅前の飯山駅のツルヤで夕ごはんと朝ごはんを購入。お惣菜の種類は増えてきているしパンもやきたてのおいしそうなものがいろいろあったり。スーパーなのでいろいろ安く手に入る。道路を挟んだところには薬局(アメリカンドラッグ)もあるので痛み止めやテーピングなども入手可能。
急いでバス乗り場にいったら、列が駅の建物の中に伸びていた・・100マイルの人たち向けに早くから回していたようだ。荷物検査があるのではやくはいったほうがいい。はじめての場合はガイダンスも聞いたほうがいいのでなおさら。

パーティーにでるかどうかはひとそれぞれ。自分は朝はやめにうごきださないといけないので17時ごろにはご飯を食べて20時には寝たいのででないと決めている。宿で夕飯は出ないのでツルヤで調達したものをいただいてさくさくとねる。

<レース当日>
レース当日、前日、食べる量を抑制したが夜になり腹をくだす。
当日朝、食べた回数?だけトイレにいくことになる。ここで初めて、
ストッパをここで実戦投入(レース40分前)。
違和感はあるもののとりあえずトイレに行くことはなくなったので
会場へ移動。今年は荷物預かりが5:30までOKになったのでギリギリまで
部屋に居られたのは良かった。

天気は雨だったが、だんだんと回復して朝方には濃霧とパラパラ程度に。
気温もそれほど下がらず暑さはほぼない。

タイムはあれこれ考えていたけど耐久力がおちているので完走狙いに
切り替えて、安全なラインは2016のときのタイム、黒姫8-9時間、
笹ヶ峰到着11時間以内。心拍数は140前後を目安にしたかったが、練習
不足なので感覚的に苦しすぎるかどうかだけで負荷を変える。

スタートは後方からロスは43秒。ただいつもの"スイッチ"は入らないので
のんびりとゲレンデ方面を登る。このコース斑尾山に取り付くまでは歩
かないつもりだが、今回は流れに乗って歩きながら少しづつ前にでていく。

林道で登山口へ横移動する途中10kポスト過ぎで、渋滞に遭遇。聞くと蜂
ブンブンらしい。確かにでかいのが飛んでいるのが残念ながらよく見える
みんなレインを着込んで、インターバルトレみたいに猛ダッシュしている
が刺されまくっているようにみえる。ちょっと様子を見て何人かの団子の
ところでついていく。姿勢を低くして可能な限りのダッシュを数百メート
ル。ん?眼の前の人の黒のゲイターやザックなどが大人気なのがよくわかる。
明らかに黒にめがけて飛んでいる。
少し無駄に足を使ったなぁと思いながらゆっくりとW1の斑尾山のとりつき
に到着。ここまで19kで2時間10分くらいで想定どおり。疲れがあまりない
ので登山道の急登は快調に登る。山頂からの下りは思った以上に滑らず
無理なく降りる。バンフ通過は3時間10分くらい。まだハイドレ余裕なので
かぶり水だけして袴岳に向かう。

前年の"鬼ペーサー"のプレッシャーなくスピードが出せないゆえの余力で
程よい負荷で進行。イメージとしては武田の杜で笹本先輩の背中を見ながら
走る。
林道の下りは関川のゆる上りはセットで考えていて、人に抜かれても楽な
ペースだけを維持する。足がつかれていないので、着地も余裕あるが林道
が長いとやはり足裏がジクジクしてくるので足裏の設置場所を考えながらゆ
るーくすすう。
3Aでだいたい5:10くらい。ちょっと蒸し暑く感じるくらい。ここでは15分位
休憩をとる。お腹はストッパが効いているようで異常なし、足裏はまぁ仕方
ない。暑さがけっこうくるのでハイドレにはエイドのコンクを補充。
予備フラスクには麦茶を充填(ジェル食べる時に最適)。

関川の上りはトコトコ走を宴会隊エイドまで維持。最初抜かれた人たちは
この7キロちょっとでだいたい回収。今年は暑くなかったのでとても快適な
修行の道だった。

45k地点宴会隊エイドは相変わらず盛況、ここで食べるなしとスイカはいつも
うまい。それ以外にコーラやらお吸い物やらいろいろ用意されていすごかった。

5分ほど休んで黒姫の上りへ。このあたりから100マイルとかぶる。上りはどなた
もきつそうだった。自分では疲れているつもりでもマイル組からすると元気扱い
でどんどん道を譲ってもらう状況になる。

黒姫のトレイルにはいりふかふかで助かる。柔らかいところだと足裏が全然
痛くないのでペースを落とさないほうを意識しながら登りでもピッチを変えず
に進む。下りはキロ7-8くらいに落としてゆっくりと黒姫エイドへ。
ここでアキラ先輩とじょうてさんと高木社長に遭遇。少しだけ話をして、ハイ
ドレをコンクから水に入れ替えて5分ほどで出発。コンクのクエン酸がジェルの
クエン酸とかぶってしまい口と胃の感じが悪いので水と麦茶へ。

そして、2016年のとき3時間半もフラフラした笹ヶ峰へ。途方もなく長く感じた
ゲレンデも林道も短く感じた。自分が到達したときにはまだ吊橋は数人待ちだった。
あの時から2年ペーサーをおまたせしたのかと思いながら、グリーンハウスへ到着。
数分横になったあと、名物笹ヶ峰カレーをいただきドロップバッグからライトと
うるさい熊鈴と追加のジェルを取り出してからペーサーと出発。

ペーサーをつけて走ると感覚を知らせたり意思表示が大変だ。前に行かれれば聞いていないかもしれないし、後ろにいたら道はランナーが探さねばならずどちらも大変だ。
そこでうるさい熊鈴を装着、走り出したときに音で伝わるようにしておいたので振り返らなくてもこちらの状態がわかり、音が小さくなったら止まってくれて、走ると反動でい糸が響く。反面鈴がうるさすぎて走っていると声をかけられてもわからない。

笹ヶ峰でカレーがやっぱり重かったので最初10分くらいは歩いてそこから徐々に
ペースと負荷を上げていく。此処から先はキロ10分くらいを維持できればいいと
計算していたので枯渇しないように進んでもらう。

牧場をすぎると下ってから割とフラットなん断続的なアップダウンも良い感じ。
大橋林道エイドまで18kを2時間40分で到達。すでに12時間が経過しあたりが暗くな
ってきたのでハンドライト(フォグ仕様)をセットしてから下った先で再び牧場。
早速、霧が濃くて役に立つ。標識が少なく一人だと不安だがペーサーがいると
ルートを見つけてくれるので楽ちんだ。

戸隠方面は山に入るとさらに泥濘。あとで"田植え"と聞いて合点がいった。
この状態はほぼ飯綱山登山口までつづくため、泥濘を避けずに道の真中に足をおいた
ほうが、負担も軽いことにしばらくして気がつく。まとわりついた泥は、小さな
渡渉ポイントで突っ込んで都度洗う。

戸隠スキー場エイドまでは長く感じた。下りが長いしその後も断続的に登るので、
暗くなればなるほど長い道のりに感じる。ついてから念願のお蕎麦にありつく。
スープの塩分が心地よいし、蕎麦湯もしっかり用意されている!
おいしくいただき、少し体を休めて冷やしてから瑪瑙山へ出発。

いきなり泥濘でそのあとも泥濘。直登してからしばらく草地、最後は登りやすい
直登で瑪瑙山はちょっと噂と違い拍子抜けしてしまった。山頂でバテ気味だったので
少し休んで下る、下る。その後100k地点まではまた泥濘。

しばらくまた登り返して最後のウォーターステーションがなぜか充実しており
いつも3Aで食べられなかった憧れのトマトを美味しくいただく。一息ついて最
後の7kmの林道だが、これが長かった。距離表示はないし信越五岳は時計の距
離表示もおかしいのでゴール目安がわからない。それに最後にアップダウンを
繰り返す林道はまるでOSJだ。

さらにペーサーがプッシュをしてくる。後で聞いたらその日のうちにゴールさせる
ために鬼ができたようだ。ダラダラ続く林道は足底に結構響くし知らないうちに
集中力も削られていくのでバランスを崩す。
林道だけど信越の闇は深い。ロードのほうが得意な人たちに何度か抜かれたが突然
光が差し込んでそのまますっとまた闇がくる。

最終的にペーサーのおかげで23:58に帰り着くことができた。
そして、過去2回の辛い記憶からようやく抜け出すことができて嬉しい

装備は以下の通り
荷物:TNF TR-10
シューズ:Salomon Wingpro3
シャツ:TNFの薄いやつ
パンツ:UAの安いやつ(ポケット無し)
ライト:LEDLENSER のハンドライトにフォグフィルタ
   BlackDiamond Storm

食べ物:SAVAS PIT INを10個くらい。
飲み物:グリコCCD二袋を1.2Lのみずで割るx2回

エイド:主にフルーツとコーラをいただく

笹ヶ峰:特製カレー
林道エイド:パタゴニアスープ
戸隠エイド:そば

EPSON J-350を使って計測していたが詳細モードで105.8km, Stravaにインポートしたとき108kmと表示。誤差は時計側で4km、Stravaで2km、走行中は笹ヶ峰までで2.5km、飯綱山登山口で3km以上の誤差はあった。信越は道も細く曲がりくねっているのでどんな時計を使ってもずれる気がする。

<過去二回>
2016 笹ヶ峰でDNF編
2017 台風襲来で短縮編

なお、ペースはうまくいけた。
エイド間は概ね2時間前後で進行でき、上りはほどほどにフラットと下りは全部走ることができた。急ぐより速くいくよりも長く走るように仕向けたこともうまく行った理由ではないかと思っている。

以下Trail Searchより。
地点/Pointタイム/Time総合順位/Overall Place種目別順位
スタート(斑尾高原レストランハイジ)OUT00:00:43469386
バンフIN03:11:15209181
兼俣林道出口IN05:08:25151136
黒姫IN07:14:36129117
黒姫OUT07:19:54117105
笹ヶ峰グリーンハウスIN09:17:5010997
笹ヶ峰グリーンハウスOUT09:35:4010492
大橋林道IN12:15:0210191
戸隠スキー場IN14:31:259787
戸隠スキー場OUT14:49:579786
飯綱山登山口OUT17:21:2410293
フィニッシュ(飯綱高原ハイランドホール)IN18:28:099786

コメント