2018年1月に亡くなられたらしい、ジル・ジャイエ・ジルの一本。オートコート・ド・ボーヌながら新樽で18ヶ月、抽出はピジャージュでしっかりとしているので樽負けせず、また非常に長期熟成型の味わいに徹底している。パス・トゥ・グランを飲んだことがあるがそちらは樽ではなくステンレスと聞いて驚いた。ステンレスが曇る?ような普通に伝統的な強いワインだったから、で樽を使っているとされるこちらも非常に頑固なワインの造りとおもわれる。しかし樽のたまにやりすぎてでてくる下品な感じはまったくないので新樽100%と書いてあって驚く。果実味がまだまだあって、ガチガチなんだけどおいしい。いつか熟成したやつを飲みたいとおもいつつも待てないなぁといろんな気持ちが交錯する不思議な一本だった。
以前だったら裾ものは3000円位だったものだが今では5000円出しても買えないものになってきた。ブルゴーニュ・ワインの高騰にはなんだか気持ちが閉じつつある。セールで掘り出しやどうしても買いたい作りてでもない限り買わなくなってきた。
まだ飲んだことがないものはまだまだ飲んでみたいとおもってはいるのだが、ブルゴーニュはそれ自体が難しくなりつつある気がしている。