[スペイン旅行]#31 Arzak 夢心地でランチ



もう人口に膾炙されすぎていて何かをいうのを憚れるレストラン、サン・セバスティアンのARZAK。スペイン最初の3つ星The World's 50 Best Restaurant #82012年のBest Female Chefにも選ばれたらしい。らしいというのは、Arzakに来る直前に読んだだけで、選考方法とかはわからない。が、世界最高の女性シェフが作る料理というのに惹かれて訪れる。日本ではまだあまり少ない女性シェフだけど、ワインの作り手に見る限りいい味わいに感じる事が多く、食の分野での女性の活躍は頼もしく絶対期待できると思っている。

注文はもちろん、Degustaciónで。アペリティフにパイパー・エドシックのRed Top
すったもんだしたワインは後ほど。

いきなりピンチョス。うまい。外のカリカリ中のぷにょぷにょ。
Kabraroka pudding with kataifi
Kabrarrokaは、カサゴ(Scorpion Fish)。Kataifiは、ギリシャの細い麺にシロップをつけてあげたものを何かに巻いて食べるもの。甲殻類かなぁとおもっていたがあたらないよねぇ。そんなことはどうでもいいくらい美味しい。

トニックなアペ。右はコーンスープ・・だったと思うがメニューを見るとちょっと違うかも??。
かりかり気味だった気がしていたけど・・・おいしいにかわりない。
左:Corizo with tonic
右:Corn,figs,and black pudding

Gooseberry with coconut
じわじわぁとドライアス。Gooseberry ?それはよくわからなかった。

Marinated sardines and strawberry.
そう、イワシいちご!いちごの酸味とイワシがよく合うこと。イワシのうえにちょこっとあじつけがありちょっとお寿司っぽい気がした。こういうものを楽しむ余裕がようやく出てきたといっていいと思う。某魂がきっかけだったなぁと思う。


ワインですら想像を超えた先にあった。ZACOは雑魚ではない、という感じか。サコと読む。

[1969]Bodegas Bilbainas VINA ZACO 
現行ビンテージなら10ユーロちょっとで入手可能な、普通のRiojaのワイン価格だが、これはそれの1969.それなりだがこのビンテージとしては安い価格でオンリストされていた。あたっても外れてもこれは楽しいだろうと思う注文。ソムリエさんはとてもLightなワインですといって薦めてくれなかったがBirth Vintageだからという理由でおしきる。さすがにコルクは痛みエチケットもとれかかっている。アッサンブラージュは、テンプラリーニョを筆頭にカリニャンとかモナストレルとかといっていたような気がした。が、そういったぶどうの品種らしさを感じない、清々しい酸と仄かな果実味にぶどうから遠いところにあるきのこや森の香り。底堅い印象があり、余韻は非常に短い。

スペインでスペインワインでこんな静かですごいワインに出会うとは思っていなかったので驚きとともに、40年まってくれてありがとうな気分になった。こういうワインは、現地で飲むほうがやっぱり美味しい。東北の酒は東北でいただくのがよく、ブルゴーニュで飲むピノ・ノワールはとても美味しいとかんじる。

Cromlech with onion, coffee and tea
Cromlechは、、環状列石・ストーンヘンジのようなものをさした造形。
お芋のようでおいもではなく、上にさくさくとした皮がはりついていて軽い触感が楽しい。

"Fufu" balls and Fish
なんの魚だったか(苦笑)でも、香草とちょうどよいサイズにカットされた魚はおいしかった。上の花びらもむしゃむしゃといただく。

Hemp's mustard and lobstar
ロブスターの洗濯バサミ?はロブスターの味噌。

Tapioca salad with citrus

Dusted egg and Mussel

すでにこのへんですでにぐうの音は出ない。

Squid on leaves
家人の選んだ海の料理は烏賊がすごかった。足がうまいんです。チョコ上のものは多分イカスミ。そえてあるものをちょいちょいつけながらいただくかんじ。

White tuna,prickly pear and figs
自分の選んだ、マグロなひとしな。海というか港というか。何かに見立ててみたけど、どんな絵だったのか聞いておけばよかったと後で思う。

Beef with vegitable screens
牛だった。量は抑え目なのであっという間に無くなる肉料理。どうおいしいのうまくいえないが、なんとなく京料理を食べるような感覚がある。


Pigeon with anthocyanin
Pigion leg and hibiscus pudding
こちらは家人が頼んだもの。いたく美味しく食べていた。お腹いっぱいなのに食べたい気分になる。


2000 OREMUS TOKAJI AZU 3puttonyos

これ、うまいというか、おいしいのインフレで麻痺してます。


Pistachio and beetroot stone

Roots,fruits and seeds


Golden footprint and ladybird
Icecream selectin

Ferreteria ARZAK
Hardware Store Arzakという意味らしい。日本だと・・・ホームセンター?

とはいえ細工というか雰囲気とか色とか、当然味とかどれもすごい工夫されていて楽しく美味しく最後まで行き届いている。なお、デギュスタシオンで185ユーロ。ワインはピンきりだが日本で”買うより”安いものがほとんど。10万本のストックは凄まじい。日本で三つ星レストラン一人分の値段で、ここなら二人分ドリンク付きというかんじだった。

でも、ユーロが高くなって涙目になってもまた行きたい。