シャンパーニュといえばジャック・セロス!だけではないと思うが、熱烈なファンの多い作り手の一人。
盗難事件の前なので、正式なものかどうかについては問題無いと思う。
デゴルジュマンは2008年7月28日らしい。
色はかなり濃く、味わいはぶどうをギュッとした感じ。最初は据えたような味わいもあったが、だんだんこなれてくる。ふと思ったが、この味わいに慣れてくると、あるところからポジティブな香りをどっと感じられるようになる。つまんだものは、ごぼうをさんまで巻いたもの、北海道野菜のサラダなど。サンマとよくあっていてうまかった。
ふと思うのが、自然派のワインというのはお膳立てのされていないワインなのかもしれない。飲み手に一定の忍耐と訓練を必要としていて、ワインを楽しむという意味では今までとは違うサイクルの中を進まないと行けない。この事自体を嫌がる人と、先の密やかな楽しみを良しとするかで咬み合わない価値観があるような気がしてきた。そこに追い打ちをかけるように体にいいワイン?とか、悪酔いするしないとか、気持ち悪い香りとか、ワイン本来とはだんだんずれたところにおすすめ理由を求めることで自然なワインという言い方がなんとなく空虚に感じられるようになった気がしている。
ワインの好き嫌いによる優劣はあっても、飲み手に優劣をつけるような話を加えるとワインの話は体外おかしくなるような気がする。みんな違うから、ワインも違うものが好きでいい。