2010年代前半は一生懸命シャルドネを飲んでそしてため込んでいた。その後温暖化の影響もあると思うがシャルドネの味がどんどん分厚い感じになるのに疑問を感じて飲まなくなった。が、10年以上前の自分はそういうことは考えていないので在庫はたっぷり。ということで、今となっては‥な気持ちではじまったので消化試合な意味もあったけど、これはおいしかった。
色は黄金色、紹興酒っぽさはぜんぜんなく熟成のよいころあいだった。購入当時に飲んだ時はおいしいけどもっと濃い重い印象だったが、口当たり優しいしナッツな香りがやさしい。飲むとするするっと消えていて小気味よい。ワインはうまく熟成するとだんだん力が抜けていくような雰囲気があるけど、これはそれの当たりだった。
キスラービンヤード自体は買収されてどこかのグループに組み込まれたようけど、今でも良いシャルドネを作っているようでビンテージを経るごとワインの点数評価は少しずつ上がっている模様。なお、キスラービンヤードのページを見る限りだが、2008年のタイミングで資金サポートを受けていたようだ。たぶんリーマンショックの影響を受けていたのだろうか。その後の展開はもうそのころにきまっていたのかもしれない。
個人の頑張りで高い質のものを提供するというストーリーは好きだが一代はせいぜい30年程度、飲むだけの者としては存続しておいしいものをつくってくれるだけうれしい。
参考:Winesearcher Kistler vineyard(日本語ページもできてた!)
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