第67回富士登山競走山頂コース その1(67th Fuji Mountain Race/Summit Race) 

3年越しで初めての富士登山競走山頂コース参戦。

前日、有給をとって朝いちばんの電車で富士山駅に向かう。そのまま登山バスに乗り、五合目から六合目までを軽く走る・・・といっても空気が薄いので息切れしながらジョグ程度。このとき、靴を敢えてロード用のものを試す。去年はマゾヒストだったが、ロードがどうしてももっさりと感じる。下りがないレースなら、トレイル用シューズのメリットは(ロックガード以外)ほとんどないと推測した。グリップがしっかりしていて、クッション性能がそこそこある安定型のロード用シューズがちょうどいいのではとおもった。実際に走ってみると、意外と良い感触。以前ほど、悪路面をきにしなくなったこともある。

急いで戻って、セミナー。OSJの滝川次郎氏の司会、小川壮太選手(例年上位入賞)、星野芳美選手(過去山頂コース5回優勝)によるもの。

それぞれの話していたことで印象に残っていることを書き記す。

小川選手

  • 富士登山競走は非常に内面的なレースである
  • 高度順応は練習を積むにつれ、適応度が上がる。
  • 特定の筋肉に依存した上り方をしない(例:上半身の角度を変えることで大腿筋とハムストリングを使い分ける)
  • 馬返しまでは心拍数で170くらい、それ以降トレイル区間は下がる。
  • 佐藤小屋まではほとんど走るが、それより上は走る・歩くの割合は半々とのこと。(スピードよりも疲労の分散としてと推測)
  • 上のほうは歩いたほうが早い。
  • 練習はロードが基本で、週末トレイルを走る。
  • 体幹のトレーニングを取り入れている。(体がぶれなくなるらしい)
星野選手
  • すり足でピッチを上げて筋肉を疲れさせないようにする。
  • 走るのは馬返しまで、佐藤小屋までは半々。山頂まではひたすら下を見て歩くと歓声がして鳥居が見えてきてゴールにつく(1:35くらいだそうで・・)
  • 食べものはレース前日と当日は糖分。それ以外ではたんぱく質を意識する。体が欲っするものを食べるべし(あまり細かく考えていない)
  • 体幹がしっかりしているとガシガシ登れた
  • けががあるからモチベーションが途切れない。
滝川次郎氏(別途尋ねたことを含む)
  • 給水によるタイムロスを考えるとハイドレーションがいい。
  • つべこべいわず走ればいい
  • トップスピードの有効時間は1時間半だから、富士登山競走は3個必要

この話を聞いた後、会場を後にする。

前日はこのあと、コンビニでサンドウィッチとサラダ、それに野菜ドリンクをとってから、お餅をやいていただく。お餅は2個。今までにはない試みだったけど、お餅作戦は今回の走りに大きな影響を与えたと思う。

当日の朝、3時に起きてゆっくりとおにぎり2個、お餅、あと消化に良い何かを食べた。6時前に宿を出てのんびり、富士吉田市役所方面に向かう。スタート位置は公道で整列できるのは6時半からだから、あわてていってもしかたない。